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<title>　天使のフゲッタ　（イコール式音楽研究所）</title>
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<description>イコール式とは等分平均律の鍵盤楽器の場合、何調で弾いても調性格が皆同じ（イコール）という意味です。
等分分平均律の鍵盤楽器に調性格は存在せず、ピッチと調性格も無縁です
バッハは移調を試みて「平均律クラヴィーア曲集」に24の調を網羅しました

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 <title>　天使のフゲッタ　（イコール式音楽研究所）</title>
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<title>「自由なバッハ」　へようこそ</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50733189.html</link>
<description>えっ！「バッハ平均律クラヴィーア曲集」をハ長調とイ短調だけで弾いていいの？

あなたのピアノが等分平均律なら問題ありません。
等分平均律のピアノで弾く場合、何調で弾いても調性格は皆同じです。
移調によってピッチが変わりますが、ピッチは本来、自由であり、音...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2011-12-31T23:59:58+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[えっ！「バッハ平均律クラヴィーア曲集」をハ長調とイ短調だけで弾いていいの？<br>
<br>
あなたのピアノが等分平均律なら問題ありません。<br>
等分平均律のピアノで弾く場合、何調で弾いても調性格は皆同じです。<br>
移調によってピッチが変わりますが、ピッチは本来、自由であり、音楽の本質や調性格とは無縁です。<br>
<br>
<br>バッハは「平均律クラヴィーア曲集」に長短24の調を網羅しましたが、24の調で作曲したのではありません。<br>
アルフレート・デュルと富田庸の研究によると、第２巻の嬰ハ長調フーガはハ長調から、第２巻の変ロ短調プレリュードはイ短調から移調を試みたと考えられるとしています。バッハの自筆譜の修正箇所に移調の形跡があるそうです。同様の移調が12の楽章について考えられとしています。<br>
バッハの時代にほとんど使用されなかった遠隔調を、バッハが最初から遠隔調で作曲するはずがないでしょう。<br>
<br>
バッハの手になる移調は「平均律クラヴィーア曲集」以外の作品にも多く見られます。<br>
<br>
フランス様式による序曲BWV831・・ハ短調→ロ短調<br>
マニフィカトBWV243・・・・・・・変ホ長調→ニ長調<br>
フルートとチェンバロのためのソナタ・・ト短調→ロ短調　　etc.<br>
<br>
また、ライプツィヒのオルガンが室内カンマートーンよりも１音高く調律されていたため、バッハはカンタータのオルガン用パート譜だけ、１音低く移調した楽譜を書かなくてはなりませんでした。<br>
<br>
当時のオルガンは等分平均律ではなかったので、１音低く移調すると調性格がかなり変化したはずですが、バッハは調性格が恣意的なものであると考えていました。<br>
<br>
移調によって変化してしまうピッチについては、現在のピッチとバッハの時代のピッチが違うことが先ず考えられますが、そもそも、音楽は記譜された音とピッチを、厳密に関連付けないで演奏されてきました。バッハの時代も、複数のピッチが共存していました。<br>
<br>
あなたは、等分平均律に基づいた、音名とピッチと調性に束縛されていますが、それは狂った音程です。<br>
<br>
調性格とピッチに対する誤った常識を捨てて、自由なバッハに立ち返ろう！<br>
万教帰一、万調帰一！<br>
<br>
「平均律クラヴィーア曲集」ほど宗教的で、バッハが生と死を超越した偉大な精神の持ち主であったことを理解させてくれる作品はありません。<br>
<br>
バッハは喜びも悲しみも超然たる精神によって体験し、「平均律クラヴィーア曲集」の各楽章は、すべての楽章に浄い光が漂っています。自然の摂理、侵しがたい静寂の世界です。バッハのフーガは静かに厳かに豊な和声の中を飛行していくのです。<br>
<br>
<br>
「取りて弾け、汝みずからがこの世界に参入せんがために」<br>
<br>
「平均律クラヴィーア曲集」は禅などの日本的精神と通底しています。日本人の感性で音楽の秘密を明かしています。<br>
<br>
<A HREF="mailto:kinuyo@equal-shiki.com">イコール式音楽研究所</A><br>
]]>
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<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50792406.html">
<title>クロル校訂出版譜</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50792406.html</link>
<description>クロル校訂の「平均律クラヴィーア曲集」は異名同音的な移調をしています。この移調は、鍵盤楽器で演奏する以上、一つの鍵盤に対して複数の記譜法がある事実を考えれば至極当然のことです。バッハ自らの移調ではないものの、旧バッハ全集の校訂者クロル版には以下の移調が見...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2009-06-13T21:10:39+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[クロル校訂の「平均律クラヴィーア曲集」は異名同音的な移調をしています。この移調は、鍵盤楽器で演奏する以上、一つの鍵盤に対して複数の記譜法がある事実を考えれば至極当然のことです。バッハ自らの移調ではないものの、旧バッハ全集の校訂者クロル版には以下の移調が見られます。<br>
<br>
第１巻８番フーガ　　　　　　　　嬰ニ短調を変ホ短調に<br>
第２巻３番プレリュードとフーガ　嬰ハ長調を変ニ長調<br>
第２巻８番プレリュードとフーガ　嬰ニ短調を変ホ短調に<br>
<br>
クロル版は19世紀の知識の集大成として未だ注目に値するものですが、クロル式移調の一部が後世に引き継がれ、第１巻８番、嬰ニ短調フーガを変ホ短調に移調してプレリュードとの統一を図った版は、ブゾーニ、バルトーク、カゼッラ、園田高弘版などに見られます。第１巻８番以外の異名同音的移調は、近年ではあまり見られなくなったようです。<br>
<br>
クロル校訂の「平均律クラヴィーア曲集」は旧バッハ全集第14巻として1866年にブライトコップフ社より出版されました。批判的原点版に先立つこと100年以上前に出版されたために、ロンドン自筆譜などの重要な資料を知らないで行われたものの、19世紀の学問の非常に大きな業績でした。トーヴィー、ビショフ、ブゾーニなど、その後のほとんどの校訂譜はクロルの校訂譜をもとにしているほどです。<br>
<br>
第２巻８番、嬰ハ長調を変ニ長調に移調した楽譜をあまり見かけなくなったせいかもしれませんが、シャープ系の嬰ハ長調は「明るく高い調」であり、フラット系の変ニ長調は「沈んだ低い調」であるから、移調すると情緒が全く変わってしまうと考える人が多いのです。<br>
<br>
等分平均律のピアノは何度も言いますが、どの調であっても明るかったり暗かったりすることはありません。どの調も皆同じ明度です。等分平均律のピアノを弾きながら嬰ハ長調は明るく、変ニ長調は暗いと考える人は、実際の音を聴いていないと言わなければならないでしょう。<br>
<br>
他方、古楽の習慣から言えば、バロック・ピッチは現代より約半音低かったので、嬰ハ長調の楽章は今日のピッチで言うとハ長調のピッチになります。つまり実音記譜すると嬰ハ長調はハ長調で書くことになります。嬰ハ長調の楽章を、変ニ長調やハ長調で記譜することが、間違っているとは言えないのです。<br>
<br>
また、「平均律クラヴィーア曲集」第２巻の成立過程を調べると、嬰ハ長調の楽章はハ長調で作曲した後、移調して編集されたことがわかります。ハ長調で書かれた楽譜はバッハの弟子アグリーコラの手写本にあり、これは全音から出版されているベーレンライター原典版　P.352　で確認することができます。さらにもっと初期のバージョンは同書　P.358　に掲載されています。<br>
<br>
しかし、ピアニストやピアノ科教授にとって信じきっていたことを捨てなければならないのは難しいことでしょう]]>
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</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50774562.html">
<title>昔のピッチ</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50774562.html</link>
<description>古楽の演奏会に行くと、プログラムに書いてある調と、実際の音が違うことがある。プログラムにハ長調と書いてあっても、絶対音感者の耳には、ロ長調に聴こえるらしい。バッハの時代は、今日のピッチより半音程度低かったので、古楽では低いピッチを採用することもある。ピッ...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2009-05-11T10:50:13+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[古楽の演奏会に行くと、プログラムに書いてある調と、実際の音が違うことがある。プログラムにハ長調と書いてあっても、絶対音感者の耳には、ロ長調に聴こえるらしい。バッハの時代は、今日のピッチより半音程度低かったので、古楽では低いピッチを採用することもある。ピッチとは音高のことであり、今日の標準ピッチは　ａ’＝ 440とされているが、近年はａ’＝442、445と上昇傾向にある。<br>
 ａ’　はピアノの「１点ラ」音が440Hzと言う意味であるが、標準ピッチが440Hzと決定されたのは1938年のことである。従ってバッハをはじめ、日頃親しんでいるピアノ作品のほとんどが、標準ピッチ以前の作品であり、ほとんどの作品を作曲家のピッチと違うピッチで演奏していると言える。<br>
	<br>
ここでピッチの歴史を調べてみよう。<br>
最古のメロディーであるグレゴリオ聖歌は、ピッチと無関係に、口承されるものであった。９世紀頃に楽譜が登場し、それまで歌い手の記憶に頼っていたグレゴリア聖歌がネウマ譜に書かれることによって、人々は音に高さがあることを知り、旋律を異なる高さでハモることを発見した。やがて、２つ以上のメロディーを同時に演奏する多声音楽の興隆とともに、ネウマ譜は五線となり、そのまま今日に及んでいる。しかし今日の楽譜と違う点は、音の高低の動きを示すことができたが、記譜された音と実際の音が無関係であったことだ。ピッチは歌手の声域如何によってその都度決められた。1523年のアーロンの著作はハープシコードの調律法について、最初のＣ音を任意のピッチに置いてよいと教えた。また、ガナッシは1542年の著書で弦楽器と声のピッチは作品や演奏能力に合わせて自由に変えて良いと教えている。<br>
<br>
]]>
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</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50748778.html">
<title>減４度と長３度、鍵盤上では同じ音</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50748778.html</link>
<description>「平均律クラヴィーア曲集」第１巻No.4　嬰ハ短調の第１主題に出てくる減４度音程について考えてみます。

このフーガはバッハの古典的対位法技巧が見事に織り込まれた堂々たる５声フーガです。レーガーが「史上最も困難なクラヴィーア曲」と言ったほど傑出した作品です。...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2009-04-05T20:49:13+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[「平均律クラヴィーア曲集」第１巻No.4　嬰ハ短調の第１主題に出てくる減４度音程について考えてみます。<br>
<br>
このフーガはバッハの古典的対位法技巧が見事に織り込まれた堂々たる５声フーガです。レーガーが「史上最も困難なクラヴィーア曲」と言ったほど傑出した作品です。<br>
<br>
その第１主題はゆっくりと・・・嬰ハー嬰ローホー嬰ニー嬰ハ・・・・と奏されます。　<br>
<br>
この音型は倒れた十字架の形で、辛うじて起き上がっては重荷に耐え切れず再び崩れ倒れていくように感じられます。苦しみあえぎながら起き上がるところが減４度音程です。<br>
<br>
楽譜で見るといかにも「嬰ローホ」の減４度が苦しいあえぎを視覚的に感じさせます。<br>
が、鍵盤の方を見ると嬰ロ＝ハなので、「ハーホ」と思うと明るい長３度を感じてしまいませんか。<br>
<br>
実際に耳で聞き取れる音は減５度も長３度も、全く同じ鍵盤、同じ響きです。<br>
<br>
名ピアニストがいかに苦悩の表情をして搾り出すように「嬰ローホ」を減４度と念じつつ弾いても、その音程は平均律の長３度に変わりありません。<br>
<br>
弦や管の奏者なら音程を微妙に変化させて減４度を出すことが可能ですが、ピアニストには始めから無理な注文です。<br>
<br>
<br>
あなたのピアノはこのように不自由な平均律ですね。<br>
それなら　<a target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/equal_shiki/">イコール式　バッハ　平均律クラヴィーア曲集</a>　を一度お試しください。<br>
<br>
<br>
ついでに鍵盤楽器における「嬰ロ（ハ）－　ホ」の音程を主な音律別に見てみます。<br>
<br>
ミーントーン、キルンベルガーⅠ・・386セント（純正長３度）<br>
ヴェルクマイスターⅠⅡ・・・390セント<br>
キルンベルガーⅡ・・・392セント<br>
ピュタゴラス・・・408セント<br>
<br>
倒れた十字架の主題をバッハが弾いた時、減４度にどのような調律を自ら施していたのか興味の尽きない問題です。<br>
<br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50746635.html">
<title>アリアドネ･ムジカ</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50746635.html</link>
<description>フィッシャーのアリアドネ・ムジカ（Ariadne Musica)は豊富な調を網羅したオルガン曲集で、バッハ「平均律クラヴィーア曲集」の先駆けとなった曲集として音楽史上重要です。

 
ドイツの作曲家フィッシャー（Fischer1756 ～1746）はこの曲集を「平均律クラヴィーア曲集第...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2009-03-27T21:10:34+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[フィッシャーのアリアドネ・ムジカ（Ariadne Musica)は豊富な調を網羅したオルガン曲集で、バッハ「平均律クラヴィーア曲集」の先駆けとなった曲集として音楽史上重要です。<br>
<br>
 <br>
ドイツの作曲家フィッシャー（Fischer1756 ～1746）はこの曲集を「平均律クラヴィーア曲集第１巻」の完成より20年早く1702年に出版しました。<br>
<br>
「平均律クラヴィーア曲集」が長短24の調を網羅しているのに対して、アリアドネ・ムジカは20の調から成ります。<br>
長調11曲、短調９曲の20曲、最初と最後はハ長調です。<br>
<br>
バッハはこの作品をよく研究し、フーガの主題を借用するなど「平均律クラヴィーア曲集」の編纂にあたっての原動力となったようです。<br>
<br>
調性格論者として有名なマッテゾン（1681～1764）も、「平均律クラヴィーア曲集」の完成より３年早く「すべての調を用いた48の範例によるオルガニスト範典」という教則本を出しました。<br>
<br>
同時代に24すべての調によって作品を書いた作曲家は「一風変わったインヴェンション：全ての音、和音、拍子記号を用いた一つのメロディーによるアリア」と「通奏低音に正確なオルガニスト」のJ.P.トライバー、「ABCムジカル：全ての調によるプレリュードとフーガ」のG.キルヒホフ、「前奏曲とフーガ」のゾルゲ　です。<br>
<br>
彼らに先んじて、パッヘルベル（1653～1706）も、失われた晩年の作品に全調によるプレリュードとフーガがあったようです。<br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50711422.html">
<title>シューバルトの調性格論</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50711422.html</link>
<description>シューバルトは1739年生まれ、ドイツの詩人、作曲家、音楽評論家。
一見シューベルトと間違いそうな名前ですが、彼はシューベルトより前の世代の人です。そして調性格論者マッテゾンより後の世代に当たります。

調性格は感覚的なものですから、個人によって意見が違いま...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2009-02-10T23:45:24+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[シューバルトは1739年生まれ、ドイツの詩人、作曲家、音楽評論家。<br>
一見シューベルトと間違いそうな名前ですが、彼はシューベルトより前の世代の人です。そして調性格論者マッテゾンより後の世代に当たります。<br>
<br>
調性格は感覚的なものですから、個人によって意見が違います。例えば、ト短調の調性格を見ると、シューバルトは「不満、不快感、遺恨」と述べています。<br>
<br>
マッテゾンはト短調が「ほとんどすべての調性の中で最も美しい調性。優美さと好ましさ、心地よいほどほどの楽しさ、憧れ」と反対の意見を述べています。<br>
<br>
またミースは「ト短調に確固たる性格はない」と逃げ、ブルーメは「激しい悲劇、憧憬の甘美さ」と両方の意見を取り入れています。<br>
<br>
<br>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br>
シューバルトの調性格論<br>
Schubart, Christian Freidrich Daniel<br>
      :Ideen zu einer Aesthetik der Tonkunst  1784<br>
<br>
<br>
<b>ハ長調</b>　　完全な純正、無垢、素朴、純真、子供の言葉<br>
<br>
<b>ト長調</b>　　心優しく穏やか、一見その手軽さのために今日あまりに軽視されて　　　　　　　　　いるのは嘆かわしいことである。基本的には扱いやすい調性も扱　　　　　　　　　いにくい調性もなく、その難易の差を生む原因は、ただ作曲家に　　　　　　　　　のみ帰せられる<br>
<br>
<b>ニ長調</b>　　勝利、ハレルヤ、戦争の雄叫び、勝利の喜びの調性である。<br>
　　　　　　　　　したがって魅力的な交響曲、マーチ、祝祭歌、天に向かって歓呼　　　　　　　　　の声を上げる合唱などではこの調性を使う<br>
<br>
<br>
<b>イ長調</b>　　純情な愛の告白、自分の現状に対する満足、恋人と別れるときの再　　　　　　　　会への期待、　若人の快活さ、神への信仰<br>
<br>
<b>ホ長調</b>　　大声の歓声、笑い喜びこそすれホ長調にはまだ完全に楽しんでいる　　　　　　　　という様子はない<br>
<br>
<b>ロ長調</b>　　けばけばしい色から合成された強烈な色彩を持ち荒々しい情熱を告　　　　　　　　　げる調性、怒り、憤り、嫉妬、狂乱、疑念、そして心の不快を表　　　　　　　　　すものはすべてこの調性の領域に属する。<br>
<br>
<b>嬰ヘ長調</b>　　嬰ヘ長調ではなく変ト長調の特徴を、困難の克服、登り終えた丘　　　　　　　　　の上で開放された呼吸ににも例えられる調性。この調性はどのよ　　　　　　　　　うに使用されても激しく格闘し、無事に勝利した魂の残響が聞こ　　　　　　　　　える<br>
<br>
<b>変イ長調</b>　　墓の調性であり、死、墓、朽ち果てること、審判、永遠がその範　　　　　　　　　　疇にある　<br>
<br>
<b>変ホ長調</b>　　愛、敬愛、神との信頼に満ちた会話の調性である。３つのフラッ　　　　　　　　　トによって聖なる三位一体を表す<br>
<br>
<b>変ロ長調</b>　　快活な愛、良心、より良き世界への視線<br>
<br>
<b>ヘ長調</b>　　　親切と平安<br>
<br>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br>
<br>
<b>イ短調</b>　　貞節な女性らしさ、優しい性格<br>
<br>
<b>ホ短調</b>　　純真無垢、女性的、無邪気な愛の告白、ばやきのない嘆き、涙をに　　　　　　　　じませながらのため息<br>
<br>
<b>ロ短調</b>　　忍耐の調性、運命を待ち受け神のご加護を確かめる調性である。<br>
　　　　　　　　従って決して悔やむようなぼやきや呻き声を発することなく、嘆き　　　　　　　　も穏やかである。どの楽器においてもこの調性を使用することは難　　　　　　　　しい。したがってロ短調と明瞭に認識される作品は少ないのであ　　　　　　　　　る。<br>
<br>
<b>嬰へ短調</b>　　暗い調性、綱につながれた凶暴な犬のように激情をかき立てる。<br>
　　　　　　　　　　その言葉は悪意であり、不満である。その立場はひどく悪いよ　　　　　　　　　　うに思われる。したがってこの調性は常にイ長調の憩い、又　　　　　　　　　　はニ長調の勝利の至福を待ち焦がれている<br>
<br>
<br>
<b>嬰ハ短調</b>　　悔悟の嘆き、神、人生の友、幼馴染と気の置けない相談、飽き足　　　　　　　　　らない友情、愛情に対するため息がこの調性の周辺にはある<br>
<br>
<b>嬰ト短調</b>　　気難しく抑圧された心は窒息し、悲嘆の声がダブルシャープの箇　　　　　　　　　　所で呻く。困難な戦い、一言で言えば苦闘を強いられるものは　　　　　　　　　すべてこの調性の色である<br>
<br>
<b>変ホ短調</b>　　魂からの非常に強い衝動が生じさせる懸念、考え込ませる疑念、　　　　　　　　　暗い精神状態、最もひどい憂鬱、心が脅え、不安と恐怖に苛まれ　　　　　　　　　ているのが身の毛もよだつ変ホ短調からは聞こえてくる。幽霊た　　　　　　　　　ちが話すことができるなら、彼らはこのあたりの調性で話すこと　　　　　　　　　であろう<br>
<br>
<b>変ロ短調</b>　　多くの部分が夜の衣をまとった変わり者、少し不機嫌で好ましい　　　　　　　　　印象を与えることは極稀にしかない。神と世間への冒涜、不満　　　　　　　　　　足、自殺の準備を進める・・・こうしたものがこの調性には鳴り　　　　　　　　　響いている。<br>
<br>
<b>ヘ短調</b>　　深い憂鬱、死者を悼む嘆き、悲痛なうめき声、死への憧憬<br>
<br>
<b>ハ短調</b>　　愛の告白、同時に失恋の嘆き、恋する魂のいかなる悩みも憧れもた　　　　　　　　め息もすべてこの調性に宿る。最も純正なハ長調が放つ至福にま　　　　　　　　　もなく到達するという希望<br>
<br>
<b>ト短調</b>　　不満不快感、上手くいかなかったプランを引きずっている状態、遺　　　　　　　　恨と不快<br>
<br>
<b>ニ短調</b>　　女性の憂鬱、偏屈さ、もやが垂れ込めるような調性<br>
<br>
            [ケレタート著「音律について」竹内ふみ子訳]]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50710489.html">
<title>ミースの調性格論</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50710489.html</link>
<description>ミースは1889年生まれ、ドイツの音楽学者。ベートーベンに関する著作が多いことで知られています。

Mies Paul : Der Cahrakter der Tonarten  1948

古来、調性格は客観的なものではなく、作曲家、学者によって様々な性格として捉えられてきました。

調性格の違いを...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2009-01-06T22:08:06+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[ミースは1889年生まれ、ドイツの音楽学者。ベートーベンに関する著作が多いことで知られています。<br>
<br>
Mies Paul : Der Cahrakter der Tonarten  1948<br>
<br>
古来、調性格は客観的なものではなく、作曲家、学者によって様々な性格として捉えられてきました。<br>
<br>
調性格の違いを実際の響きとして聴くことを可能にするのは不等分音律です。<br>
しかし今日の鍵盤楽器は平均律ですから、実際の響きとして調性格の違いを聴く事ができません。このことを、ご理解の上以下をお読みください。<br>
<br>
<br>
<b>ハ長調</b>　　むらがなく客観的、個性のない、全く感受性のない調性<br>
<br>
<b>ト長調</b>　　素朴で快活で無邪気で陽気<br>
<br>
<b>ニ長調</b>　　輝き、華麗なスウィング、和音分散、ファンファーレ<br>
<br>
<b>イ長調</b>　　拍子や速度と結びついて初めて明瞭な個性を持つ<br>
<br>
<b>ホ長調</b>　　耳をつんざくような、しみ通るような、優雅な愛らしい素朴な<br>
<br>
<b>ロ長調</b>　　力強く上方に複数主題、無慈悲な調性<br>
<br>
<b>嬰ヘ長調</b>　非常に多様である、変ト長調にもまた不変の性格は見つからない<br>
<br>
<b>変イ長調</b>　歌い、苦悩し、少し厳かな真剣さで満たされた調性<br>
<br>
<b>変ホ長調</b>　非常に悲愴的<br>
<br>
<b>イ短調</b>　　決まった性格は無い<br>
<br>
<b>ト短調</b>　　確固たる性格は無い<br>
<br>
[ケレタート著「音律について」竹内ふみ子訳]<br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50700683.html">
<title>リューティーの調性格論</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50700683.html</link>
<description>調性格と言うとまずマッテゾンの名前が出ますが、調性格論者は他にも大勢います。
その一人、リューティーはモーツァルト作品の調性格について述べました。
Luthy : Mozart und die Tonartencharakeristik 1931

モーツァルトは調性の選択に関してバッハより禁欲的で、中...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2008-12-16T21:48:43+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[調性格と言うとまずマッテゾンの名前が出ますが、調性格論者は他にも大勢います。<br>
その一人、リューティーはモーツァルト作品の調性格について述べました。<br>
Luthy : Mozart und die Tonartencharakeristik 1931<br>
<br>
モーツァルトは調性の選択に関してバッハより禁欲的で、中全音律の３度が美しく響く調、すなわちシャープフラットの少ない調を好みました。<br>
また長調に比べて短調が非常に少ないのもモーツァルトの特徴です。<br>
<br>
モーツァルトが聴いていたであろう中全音律は、現在私たちが耳にする平均律の響きとは異なることを、念頭において以下の調性格をお読みください。<br>
<br>
<br>
<b>ハ長調</b>　真実の調性、説教じみた教示、警告であり、同時に論理的観察の場麺では中立的立場を取り、感情の無い場面をより深化させる調性<br>
<br>
<b>ト長調</b>　中立的な調性で、素朴で陽気な人間に使われる。生の喜びを素朴に心から表現するための調性である。<br>
<br>
<b>ニ長調</b>　むしろ外面的な場面、喜び、軍隊の果敢さ、残酷さ、復習、グロテスクなブッフォ・アリア、序曲、男性の決断、動じないことを表現する。<br>
<br>
<b>イ長調</b>　美しさ、輝き、高揚した生への実感、少し浮き浮きして、おどけて、優雅に、皮肉に、溢れる情緒、生きる喜び、<br>
<br>
<b>ホ長調</b>　特別に個性的な調性、気高く気品に満ちた気分、グロテスクで辛辣と思われる場面、朝の気分<br>
<br>
<b>変イ長調</b>　秘密に満ちた暗い調性<br>
<br>
<b>変ホ長調</b>　深い感情を持つ調性、深い愛情ばかりでなく、悩みをもたらす愛の苦悩をも表現し、木陰の場面、墓の場面などでも現れる<br>
<br>
<b>変ロ長調</b>　柔らかで夢想するような気分、慰め、同情、恋愛する人々。ユーモア、技巧的アリア。<br>
<br>
<b>ヘ長調</b>　中立的な調性、女中のアリアにおいては素朴な人間が喜ぶ場面で使われるが、さらに内面的、憧れ、穏やかな気分、慰めになる場面を表現する。<br>
<br>
<br>
-----------------------------------------------------------------------<br>
<br>
<b>イ短調</b>　本の少し悲しみが感じられるだけであり、イ短調はごく稀にしか使われない。<br>
<br>
<b>ホ短調</b>　陰気で悲劇的な要素、憂鬱。極稀にしか使われない。<br>
<br>
<b>嬰へ短調</b>　陰気で悲劇的な瞬間<br>
<br>
<b>嬰ハ短調</b>　嬰へ短調と同じく陰気で悲劇的な瞬間<br>
<br>
<b>ヘ短調</b>　魂の崩壊、うつろで絶望的。<br>
<br>
<b>ハ短調</b>　不吉なもの、陰鬱な和音、荒々しい情熱、過度の恐怖、危険を描写する、闇の性格、陰鬱な死への思い、怒り、死へのぞっとする恐怖、悲劇的、痛み、絶望<br>
<br>
<b>ト短調</b>　悲劇的な苦しみ、闇、最も深い憂鬱、絶望的な死への予感、苦しみ、途方にくれる、魂のひどい痛み、ナポリの６の和音と共に使われて最高の盛り上がりを示す。<br>
<br>
<b>ニ短調</b>　多くの情緒の活動、超自然的な力、ぞっとさせる人間、あの世の恐ろしさ、陰鬱な気分、絶望と恐怖の描写、運命の重さ、不気味なもの。<br>
<br>
[ケレタート著「音律について」竹内ふみ子訳]<br>
<br>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br>
これを書きながら、同じ調性の中にこうも沢山の性格があっては、どれが調の性格なのか迷ってしまいます。<br>
例えばニ長調では「喜び」と「残酷さ」という関連の無い言葉が一緒に記載されています。<br>
<br>
リューティーだけを見ても迷いますが、マッテゾンの調性格論を見ると、ニ長調は「元来鋭く、わがままな調性で騒動や陽気で好戦的なもの、元気を鼓舞するようなものにおそらくもっとも適合するが、トランペットの代わりにフルート、太鼓の代わりにヴァイオリンが支配するならば、この硬い調性も繊細なものへの行儀の良い不思議な導き手となるであろう」とますます混乱してしまいます。<br>
<br>
それだけではなく、シューバルト、シリング、フォーグラー、ミース、シュテファニー・・・・などが各人各様の調性格を述べているのです。<br>
<br>
調性格とはいったい何者でしょうか。<br>
不確実な調性格というものへのこだわりを一旦横に置いておきましょう。<br>
ハ長調とイ短調に移調した<a target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/equal_shiki/">「イコール式　バッハ平均律クラヴィーア曲集」</a><br>
は音楽の正しい理解を支援します。]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50686600.html">
<title>富田庸の日本講演</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50686600.html</link>
<description>富田庸を迎えて「バッハの自筆譜からわれわれは何を学べるか。演奏者と研究者の永遠の課題」と題する講演が日本で行われました。
（2008年10月28日、於国立音楽大学 6号館）

今回は日本音楽学会の最後を飾るパネリストの一人として、英国から来られた機会を利用して国立...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2008-11-24T17:47:11+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[富田庸を迎えて「バッハの自筆譜からわれわれは何を学べるか。演奏者と研究者の永遠の課題」と題する講演が日本で行われました。<br>
（2008年10月28日、於国立音楽大学 6号館）<br>
<br>
今回は日本音楽学会の最後を飾るパネリストの一人として、英国から来られた機会を利用して国立音楽大学音楽で特別講演が行われました。<br>
<br>
<a target="_blank" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E7%94%B0%E5%BA%B8">富田庸</a>は現在英国クィーンズ大学教授。<br>
バッハ平均律クラヴィーア曲集第２巻（ヘンレ）の校訂者として世界の注目を集めている研究者です。<br>
<br>
講演会には礒山雅、江端伸昭、加藤一郎、渡邊順生の他に、お名前とお顔が一致しないけれども多分専門の研究者と思しき方が多数おいでになっていました。<br>
<br>
富田庸は、学生たちに向かって「食べ物をスプーンで口に入れてもらうのですか」と問いかけられ、自発的な発言や質問を促されました。<br>
しかし、学生たちは余りに偉い先生を前にして発言する勇気が出ない様子でした。<br>
日本の学生気質かもしれませんね。<br>
<br>
学生に代わって、専門の研究者たちの方から活発な質問が飛び交い、高度な議論になりました。<br>
<br>
<br>
当日の講演内容から自筆譜に学ぶバッハの意図について２点だけご紹介しましょう。<br>
富田庸のパソコンから会場のスクリーンにバッハの自筆譜が映し出され、参加者はそれを見ながらお話の内容を実際に確認することができました。<br>
<br>
**************************************<br>
<br>
１）平均律第２巻　g:Moll プレリュード、　第３小節、バスの最後の音[Es]のリズム的位置について<br>
<br>
バッハの自筆譜はソプラノの32分音譜とバスの16分音譜を縦に揃えて書いてあり、バスの音[Es]を複付点のリズムでソプラノと揃えて弾くことを示唆している。<br>
当時は複付点という書き方が無かったので、このリズムをフィナーレやシベリウスで入力すると、バスの音が間に入ってしまう。<br>
新バッハ全集もバスの音が間に入っており、間違って弾き易い楽譜になっているが、富田庸校訂版はこれを正確に記譜した。<br>
<br>
<br>
２）平均律第１巻　h:Moll フーガ　第17小節後半から始まる美しいエピソードの連桁について<br>
<br>
バッハの自筆譜では、エピソード部分の８分音符が２連桁になっている。これは２連桁ごとに和音が変化することをバッハが示唆している。<br>
新バッハ全集もヘンレ版も（第１巻は富田庸の校訂ではない）エピソード部分を４連桁で書いているがバッハは２連桁で書いている。<br>
<br>
****************************************<br>
<br>
富田庸は連桁のことを、盛んにビーム（beam)と言われました。<br>
外国生活が長くなられたせいか、ビームの日本語訳をお忘れのようで、参加者が補うという場面もありました。<br>
このビームは講演会後の食事会の時まで、ちょっとした流行語になっていました。<br>
<br>
<br>
筆者は今回、講演会と食事会の他に、富田庸と個人的に長時間お話させていただいました。<br>
筆者がこの度出版した <a target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/equal_shiki/">「イコール式　バッハ平均律クラヴィーア曲集」</a>カワイ出版　に興味を持ってくださったことからお話させていただく機会を得ました。<br>
<br>
氏は、英国で時々資料と照らし合わせながら「イコール式　バッハ平均律クラヴィーア曲集」をワクワクしながら全曲お弾きになったそうです。<br>
そして、氏から「出版譜として世界で初めての貢献」とのお言葉をいただきました。<br>
また、いろいろなお話の中から大変貴重なことを沢山学ばせていただき感謝にたえません。<br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50660006.html">
<title>長～い曲</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50660006.html</link>
<description>演奏時間が長い曲は沢山ありますが、曲の最後まで聴くことができないほど長い曲があります。

演奏時間の長い曲をWikipediaから引用すると、
639年・・・  ケージ「ASLSP」336年・・・ シュトックハウゼン「３３６年」102年・・・ ノールハイム「Poly-Poly」5年・・・  小...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2008-10-06T08:23:20+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[演奏時間が長い曲は沢山ありますが、曲の最後まで聴くことができないほど長い曲があります。<br>
<br>
演奏時間の長い曲をWikipediaから引用すると、<br>
<br>639年・・・  ケージ「ASLSP」<br>336年・・・ シュトックハウゼン「３３６年」<br>102年・・・ ノールハイム「Poly-Poly」<br>5年・・・  小杉武久「革命のための音楽」<br>12日・・・ ヤング「12日間のブルース」<br>28時間・・・ シュトックハウゼンのオペラ「光」<br>18時間・・・ サティー「ヴェクサシオン」<br>15時間・・・ ワーグナー「ニーベルングの指輪」<br>
<br>
<br>
演奏に18時間かかるサティーの曲は約40年前に、日本の大御所、湯浅譲二らによって実際に日本でも演奏されました。<br>
<br>
演奏に最長の639年かかる曲はアメリカの作曲家ジョン・ケージ（1912生）が作曲した「出来る限りゆっくり」というオルガン曲の意図を汲んで、ケージの死後にジョン・ケージ・オルガンプロジェクトが企画し、現在演奏進行中です。<br>
<br>
ケージの曲はドイツの教会で2001年9月に演奏が開始されました。<br>
約5年後の2006年１月に最初のコードから２番目のコードに移り、このコードは数年間鳴り響くことになります。<br>
オルガンは新たな音の必要に応じてパイプを継ぎ足していく方法で<br>
演奏されます。<br>
639という数字はこの教会のオルガンが設置された1361年から演奏開始の2001年までの年数から考えられました。<br>
<br>
<a target="_blank" href="http://x51.org/x/06/01/0603.php">ジョン・ケージ「出来る限りゆっくり」オルガンプロジェクト</a><br>
<br>
プロジェクトは「変化の早い現代社会における平静と緩慢な時の流れの再発見」といったコンセプトを語っているそうです。<br>
639年は我々の時間概念からすると、とてつもなく長い曲ですが、宇宙的な時間から考えるとほんの一瞬かもしれません。<br>
天地創造から今日までを考えるだけでも無限大の時間ですし、更に神様が天地創造の前に何をしておられたのかと考えると、気が遠くなる程の時間です。<br>
<br>
プロジェクトが語るコンセプトはあくまで、我々が認知できる時間の上に立って述べられています。<br>
時間や空間という概念が全く異次元では、639年という時間も、緩慢な時の流れではなく、長くも短くもない時間なのかもしれません。<br>
<br>
私は<a target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/equal_shiki">イコール式バッハ平均律クラヴィーア曲集</a><br>
にも、空間と時間を超えた異次元の永遠を感じます。<br>
「平均律クラヴィーア曲集」には時間もリズムもない永遠のハーモニー、宇宙の調和があります。<br>
<br>
そして、バッハの時間やリズムは、モーツァルトのそれとは全く異質です。<br>
誤解を恐れずに言うならば、バッハにはリズムが無く、モーツァルトにはリズムがあると言った方が分り易いかもしれません。<br>
<br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50657327.html">
<title>異名同音</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50657327.html</link>
<description>異名同音について考えてみます。

質問：「嬰ト」と「変イ」は同じ音ですか？


答え１：鍵盤楽器では同じ鍵盤、異名同音です。


答え２：ヴァイオリンでは異なる音、「嬰ト」は「変イ」より低い音です。





質問：「ハー嬰ト」と「ハー変イ」はどちらが美...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2008-09-30T09:46:19+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[異名同音について考えてみます。<br>
<br>
質問：「嬰ト」と「変イ」は同じ音ですか？<br>
<br>
<br>
答え１：鍵盤楽器では同じ鍵盤、異名同音です。<br>
<br>
<br>
答え２：ヴァイオリンでは異なる音、「嬰ト」は「変イ」より低い音です。<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
質問：「ハー嬰ト」と「ハー変イ」はどちらが美しい響きですか？<br>
<br>
<br>
答え１：鍵盤楽器ではどちらも同じ鍵盤、同じ響きです。<br>
<br>
<br>
答え２：ヴァイオリンでは異なる響き、「ハー嬰ト」は減５度なので不協和音程、「ハー変イ」は短６度なので協和音程です。<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
２つの質問から明らかになること、それはヴァイオリンにはできることが鍵盤楽器にはできないということです。<br>
鍵盤楽器は演奏中に音程を微調整できないので、異なる２つの音を一つの鍵盤で間に合わせるしかないという宿命を負っています。<br>
異名同音とは「嬰ト」でもなく「変イ」でもない、妥協の音です。<br>
<br>
<br>
どのみち、帯に短したすきに長しの異名同音で切り抜けるしかない鍵盤楽器は、試行錯誤を経て、今では１オクターヴを機械的に12等分した平均律が君臨するに至りました。<br>
<br>
<br>
平均律の鍵盤楽器は、どの音程も半音の数の和でしかなく、金太郎飴です。<br>
従ってどの調で弾いても金太郎飴です。<br>
<br>
平均律の鍵盤楽器で弾く限りは、「バッハ平均律クラヴィーア曲集」を難しい調で演奏しても金太郎飴ですから、音階組織や和音の響きに何の変化もありません。<br>
<br>
調を変えるとピッチの変化が起こっているだけなのですが、これを調性格が変わったと勘違いする人も少なくないようです。<br>
<br>
<br>
音楽を正しく理解するためにも、ハ長調とイ短調に移調して弾いてみてはいかがでしょうか？<br>
<a target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/equal_shiki">イコール式バッハ平均律クラヴィーア曲集</a><br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50656471.html">
<title>暗譜</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50656471.html</link>
<description>もし、暗譜の不安を吹き飛ばす方法があれば、よく眠れますか？


ハ長調とイ短調に移調した楽譜を使われるのはいかがでしょう。


《　音楽を正しく理解しながら暗譜を100％保証する方法　》

「高い」で検索すると色々な意味の「高い」が表示されます。

同じよう...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2008-09-28T23:10:31+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[もし、暗譜の不安を吹き飛ばす方法があれば、よく眠れますか？<br>
<br>
<br>
ハ長調とイ短調に移調した楽譜を使われるのはいかがでしょう。<br>
<br>
<br>
《　音楽を正しく理解しながら暗譜を100％保証する方法　》<br>
<br>
「高い」で検索すると色々な意味の「高い」が表示されます。<br>
<br>
同じように、ピアノで「ドレミ」と弾くと色々な意味の「ドレミ」があります。<br>
<br>
調によって、「ドレミ」の意味が違ってきます。<br>
<br>
<br>
もし、「ドレミ」の意味が一つしかなかったら迷わないでしょう。<br>
<br>
そうすれば、暗譜の不安も吹き飛びます。<br>
<br>
<a target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/equal_shiki">イコール式バッハ平均律クラヴィーア曲集</a><br>
全曲をハ長調とイ短調に移調しました。<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50636426.html">
<title>モーツァルトの父の著書「ヴァイオリン教程」</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50636426.html</link>
<description>レオポルト・モーツァルトは天才モーツアルトの父で、ザルツブルグ大司教宮廷副楽長を務め、ヴァイオリンや鍵盤楽器を教えていました。

彼は1756年、つまり天才モーツァルトが第７子として生まれた年に「ヴァイオリン教程」を著しました。

この著作はクヴァンツ、C.P.E...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2008-08-27T22:25:13+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[レオポルト・モーツァルトは天才モーツアルトの父で、ザルツブルグ大司教宮廷副楽長を務め、ヴァイオリンや鍵盤楽器を教えていました。<br>
<br>
彼は1756年、つまり天才モーツァルトが第７子として生まれた年に「ヴァイオリン教程」を著しました。<br>
<br>
この著作はクヴァンツ、C.P.E バッハの著作を並んで18世紀の典型的なヴァイオリン奏法を示すものとして高く評価されています。<br>
<br>
この「ヴァイオリン教程」の中から、音律について書かれている部分を引用します。<br>
<br>
＜クラヴィーアでは、変イと嬰ト、変ニと嬰ハ、変トと嬰へなどは同音であるが、それはTemperatur（調整）のせいである。<br>
<br>
しかし、正しい音程比によると、♭によって低められた音はすべて、＃によって高められた音よりも１コンマ高い。<br>
<br>
つまり、たとえば変イは嬰トより、変ニは嬰ハより、変トは嬰ヘなどより高いのである。<br>
<br>
ここでは良い耳が裁判官でなければならない。<br>
もちろん初心者なら音程測定器の操作を教えてやるのもよいことであろう＞<br>
<br>
この著書の中で、変イと嬰トは正しい音程比から言うと高さが異なり、変イは嬰トより高いと教えています。<br>
<br>
そして、最初の行でクラヴィーアでは変イと嬰トが同音、つまり同じ鍵盤であることをはっきりと指摘しています。<br>
<br>
これに少し解説を加えると、ヴァイオリンは指で押さえる位置を微妙に変えることによって、変イと嬰トを異なる音として弾き分けることができますが、鍵盤楽器はこの２音が同じ鍵盤なので弾き分けることができません。<br>
<br>
鍵盤楽器は片方を正しい音程比にすると、もう片方は非常に極端な音程比にならざるを得ないという不便な楽器です。<br>
そのための妥協案として考案されたのが、どっちつかずの、どちらも正しくない音程に調整する方法です。<br>
<br>
もし、鍵盤楽器で正しい音程比を追及しようとするならば、１オクターヴ内に12個<br>
以上の鍵盤が必要です。<br>
実際、1オクターヴに21個もの鍵盤がある純正調オルガンが製作されましたが、演奏困難なため普及することはありませんでした。<br>
<br>
鍵盤楽器の調整法は、古典音律の時代を経て、19世紀も半ばを過ぎる頃になると、12等分平均律が台頭してきました。これは1オクターヴを12個の等しい半音に分割する合理的な方法で、現在殆んどの鍵盤楽器に採用されています。<br>
<br>
現在の12等分平均律の鍵盤楽器は半音しか無いので、どこを取っても等しい音程、どこから始めても等しい音階、何調で弾いても等しい調性格です。<br>
それにも関わらず、鍵盤楽器に調性格があるという妄想を抱いている人が少なからずいます。それには、主に２つの理由が考えられます。<br>
<br>
まず第一は、ピッチの違いと調性格の違いを混同していることです。<br>
12等分平均律ではピッチを上げ下げしても、音楽が平行移動するだけなので、音程関係は変わりません。<br>
音程関係が変わったときにはじめて、調性格が変わるのですから、それは不等分音律においてしか起こらないことです。<br>
<br>
第二は楽譜の調号に固定観念を抱いていることです。<br>
それは楽譜の中に存在しているだけです。<br>
楽譜は楽譜であって、単なる記号に過ぎず、音楽ではないのです。<br>
音響としての調性格を存在せしめるためには、不等分音律の鍵盤楽器で弾かなくてはならないはずです。<br>
しかし、多くのピアニストが平均律の鍵盤楽器を弾いています。<br>
<br>
12等分平均律は無理数ですから、厳密にいえば等分ではないという理屈も言えないことはありませんが、その誤差をもって調性格とは言えないでしょう。<br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50609916.html">
<title>鍵盤楽器の調性格</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50609916.html</link>
<description>音楽理論家たちの平均律についての見解をケレタート著「音律について」から引用してみましょう。

ミツラー：「平均律を前提とすれば、ただ高さによってのみ識別される12の調種には、２つの調性、長調と短調。即ちこの概念はむしろ旋法と捉えることができる」

アードゥ...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2008-08-14T21:59:53+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[音楽理論家たちの平均律についての見解をケレタート著「音律について」から引用してみましょう。<br>
<br>
ミツラー：「平均律を前提とすれば、ただ高さによってのみ識別される12の調種には、２つの調性、長調と短調。即ちこの概念はむしろ旋法と捉えることができる」<br>
<br>
アードゥルング：「平均律を選択した人には・・・調性格の本質では無い音高の違いを除けば、12の各長調には何の違いも感じられない。12の各短調も同じである。しかし、不均等音律を採用した人は、すぐに音程の大きさの違いに気付くであろう。私たちは調性の数だけ異なる性格について論じることが出来る」<br>
<br>
キルンベルガー：「平均律によって実際何も得られないばかりでなく、非常に多くのものを失った。平均律は作曲家に長調にするか短調にするかの選択肢しか残さない」<br>
<br>
ヘルムホルツ：「すべての半音が音階全体を通じて同じ大きさであり、すべての音が同じ音色を持っているときには、異なる調性の作品が異なる性格をを持つはずであると言う見解に対する根拠を示せない」<br>
<br>
上記の理論家は平均律に調性格が無いと主調していますが、一方でドレーヴィスとリーペルは楽器によっては調性格の違いがあると主調しました。<br>
例えばヴァイオリンの開放弦ではト長調、二長調、イ長調、ホ長調が示され、これらシャープ系の調性は「明るく、爽やかに、きりっと引き締まって聴こえる」がフラット系の調性は「霞がかかったように、くぐもった響き」に聴こえるというのです。<br>
<br>
結論としては、楽器を鍵盤楽器に限定して考えれば調性格が無いと言えるのではないでしょうか。<br>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://www.equal-shiki.com/archives/50189665.html">
<title>マッテゾンの調性格</title>
<link>http://www.equal-shiki.com/archives/50189665.html</link>
<description>調性格についてバッハの時代ほど広く論議されたことはありませんでした。バッハと同世代のマッテゾンはその代表です。彼は各調性に違いがあることを認め、最初の大著「新管弦楽法（1713年）」の「アフェクトの表出における音楽の性質と働きについて」という項目のもとに調性...</description>
<dc:creator>fughetta</dc:creator>
<dc:date>2008-07-24T22:28:13+09:00</dc:date>
<dc:subject>平均律クラヴィーア曲集</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[調性格についてバッハの時代ほど広く論議されたことはありませんでした。バッハと同世代のマッテゾンはその代表です。彼は各調性に違いがあることを認め、最初の大著「新管弦楽法（1713年）」の「アフェクトの表出における音楽の性質と働きについて」という項目のもとに調性格を扱っています。<br>
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以下はマッテゾンの調性格を、バッハ「平均律クラヴィーア曲集」と同じ順番で並べたものです。<br>C: c: Cis: cis: D: d: ～<br>
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1  ハ長調・・かなり粗暴で厚かましいが喜びを発散できる調性である。手腕のある作曲家がとりわけ伴奏の楽器を上手に選べば、ハ長調を本当に魅力的なもの、優しい性格のものに変えることができる。<br>
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2  ハ短調・・・とても愛らしいが哀しくもある<br>
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3  嬰ハ長調・・（変ニ長調）その効果が未だあまり知られていない<br>
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4  嬰ハ短調・・まだあまりよく知られていない調性、ごく稀にしか使われない<br>
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5  ニ長調・・元来鋭く、わがままな調整で、騒動や陽気で好戦的なもの、元気を鼓舞するようなものにおそらく最も適合するが、トランペットのかわりにフルート、太鼓のかわりにヴァイオリンが支配するならば、この硬い調性も繊細なものへの行儀良い不思議な導き手をなるであろう。<br>
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6  ニ短調・・・少し謙虚、静かだが大きく、好ましく、満ち足りたもの。神に身をゆだねた、敬虔な、静かな、謙虚な、服従的な<br>
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7  変ホ長調・・それ自体、非常に悲愴であり、深刻以外の何者でも無い。そして悲しげなものと関連付けられやすいが・・過剰は許されない調性である<br>
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8  嬰ニ短調/変ホ短調・・よく知られていない調性<br>
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9  ホ長調・・疑念に満ちた状態、あるいは死ぬほど辛い悲嘆が比類ないほどよく表現される。これは激しく恋している者のための調性である。助けもなく希望も無いものを最も楽に表現できる調性で、状況によっては、あまりに身を切るように辛く、胸に迫るものなので、心身ともに引き裂かれた宿命的な別れに比肩できる<br>
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10 ホ短調・・・楽しげなものはほとんどなく、重く垂れこめた滅入るような気分で悲しくさせる。しかし、まだ慰めを待ち望んでいるような気分<br>
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11 ヘ長調・・世界で最も美しい感情、すなわち寛大、毅然、愛など、およそ徳のリストの上位に登録されているもの、自然な姿勢、そしておのずと示される比類の無い能力<br>
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12 ヘ短調・・・穏やかで平静であるが同時に深く重苦しい、どこか絶望的で死を漂わせる不安をあらわすように思われる。そして過度に感動的である。この調性は救い難い憂鬱を巧みに表現し、聴く者に時として恐れや恐怖を抱かせる<br>
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13 嬰ヘ長調・・今日作品の主調としては稀にしか使用されないため、まだ効果はよく知られていない<br>
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14 嬰へ短調・・この調性はひどい憂鬱に導くがこの憂鬱自体が多くの場合に、衰弱、死に至るものとして偏愛された<br>
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15ト長調・・それ自体が人の気を引き、語る。少なからず輝きもする。真面目なものにも活発なものにもよく似合う<br>
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16ト短調・・・ほとんど全ての調性の中で最も美しい調性。この調性は尋常ならぬ優しさと好ましさを備えているからである。そしてそれにより、ト短調は優しくもあり、生き生きもする。また憧れるものも、既に満足したものも表現する。要するにこの調性は穏やかな嘆き、心地よいほどほどの楽しさの両方をもたらし、非常に柔軟だからである<br>
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17 変イ長調・・（嬰ト長調）あまりに知られていない<br>
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18 嬰ト短調・・<br>
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19 イ長調・・この調性は例え華やかだとしても非常に攻撃的であり、楽しませるというよりは嘆かせ、悲痛な情緒を起こさせるものである。特にヴァイオリンを使用した音楽に合う<br>
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20 イ短調・・・少し嘆きつつ、尊敬すべき、冷静な、眠りを誘うが不快なものは全く無い<br>
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21 変ロ長調・この調性が移調できる調性の中にあるからまだよい。そうでなかったら、この調性には名前すら与えられなかったであろう。この調性は非常に変化に富み、華やかにもかかわらず、控えめな性格をも併せもつため、壮麗な場面にも慎ましい場面にも同様に使うことができる<br>
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22 変ロ短調・・珍しい調に属し、その効果はあまり知られていない<br>
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23ロ長調・・厄介で無慈悲で本当に不愉快なもの、しかも絶望感を持っているように思われるがあまり頻繁には使われない<br>
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24ロ短調・・・奇怪、気乗りしない、憂鬱それゆえに稀にしか現れない<br>
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　　　[ケレタート著　「音律について・下巻」竹内ふみ子訳　（シンフォニア）　]<br>
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マッテゾンがシャープ、フラットの多い遠隔調については「よく知られていない調性」と述べるにとどまっていることから、中全音律的視点がうかがわれる。<br>
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調性格は、同じ調でも音楽理論家あるいは作曲家の感じ方によってまちまち、恣意的なものです。その上、調性格を論じる際の音律の種類によってもまた違ってきますので絶対的なことを言うことはできません。<br>
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例えば「平均律クラヴィーア曲集」の中のホ長調で考えてみましょう。<br>
１巻９番ホ長調プレリュードは幸福な牧歌的情緒、フーガは熱烈な青春の喜びが音の奔流となって躍動しています。<br>
２巻９番ホ長調プレリュードは穏やかな淡い光に満ちており、フーガはパレストリーナ様式の厳かな宗教合唱です。<br>
同一作曲家、同一音律で作曲されたホ長調のはずなのに、その調性格は牧歌的、青春の喜び、穏やか、宗教合唱と必ずしも統一されていません。<br>
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マッテゾンはホ長調を「死ぬほど辛い悲嘆」と述べており、「平均律クラヴィーア曲集」のホ長調の性格とかけ離れています。もっとも、マッテゾンが述べたホ長調は中全音律的視点が感じられ、中全音律のホ長調は属和音（ロー嬰ニー嬰ヘ）がマッテゾンの言葉もなるほどと思われるほどに極端な響きです。<br>
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バッハ「平均律クラヴィーア曲集」でバッハが用いた音律は24すべての調に適合する音律でなければならなかったので、使用できる調性に限りがあった中全音律ではないことは確かです。<br>
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それにしても、バッハ「平均律クラヴィーア曲集」の中のホ長調とマッテゾンの言うホ長調の調性格は対照的です。<br>
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このように、どんな調もそれ自体ではその逆を作曲し得ないほど悲しかったり楽しかったりする事はありません。不等分音律には無数の音律があることを前提としてもなお調性格は主観的で不確実なものでしかありません。調性格として客観的に言えることは長調と短調、２つの性格が存在するということだけです。<br>
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これらを考慮した上で、<a target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/equal_shiki">イコール式バッハ平均律クラヴィーア曲集</a><br>
はハ長調とイ短調という２つのモードに限定して移調しました。<br>
平均律の鍵盤楽器で弾く限りにおいて、すべての調性は２つの調に集約されるからです。<br>
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バッハは「平均律クラヴィーア曲集」の編纂にあたって、初期稿をしばしば移調して編集しました。もし、移調によって曲想がガラリと変わってしまうなら、バッハが移調を試みるはずがありません。バッハが移調したということは、24種類の調性格を確立する目的を持って「平均律クラヴィーア曲集」を編纂したのではないということが言えるでしょう。<br>
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バッハは史上初めて24すべての調を網羅した曲集を編纂しました。この曲集にはそれまでに使われたことの無い遠隔調が新たに開拓されましたが、新たな性格が加わったのではありません。<br>
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調性格論者の代表マッテゾンさえも晩年になって、自分が「新管弦楽法」で発表した調性格論を取り下げています。<br>
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このように、調性格論は客観的に存在し得ないものです。<br>
多少なりとも調による性格の違いが存在した不等分音律の時代においてさえも客観的に実証しうる調性格は存在しなかったのです。<br>
ましてや現在の鍵盤楽器は12等分平均律になってしまったので、どの調も同一の音階構造を持ちます。等分平均律の場合、移調しても音階構造は変わらず、音の高さが変わるだけです。<br>
ここで混同してはならないことは調性と、音の高さ＝ピッチは本来無縁に存在するということです。<br>
弦や管のように、音程を自分で作る楽器は調性の違いを表現することが可能ですが、等分平均律に固定されている鍵盤楽器で調性の違いを表現することはできません。<br>
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等分平均律では調性格という問題が純粋に精神的なもの、作曲者と演奏者に架空の世界の問題として存在するものとなり、作曲家には長調にするか短調にするかという選択肢しか残されていないのです。<br>
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イコール式はこれらのことを考慮した上で、ハ長調とイ短調２つの調だけで鍵盤作品を記譜することにしました。まずハ長調とイ短調で音楽の正しい理解への道を開き<br>
、基礎を固めてから他の調に移調することをお勧めします。<br>
最初からオリジナルの調で弾こうとして、固定ド読みするのは音楽の正しい理解を妨げるものです。<br>
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